名称の由来
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丹下健三氏が設計された経緯
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写真は、建設当時の 設計図面を保管されている資料室です。
建物の外観について
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毛織物産業の工場地帯であったので、騒音対策として建物全体が壁で囲まれています。
外部に面した壁は、窓を少なくしたため、暗くなる建物内部への明り取りには様々な工夫が施されています。
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建物壁面のうち北側のみテラコッタ(陶器)による、吹き抜けのある構造となっています。
北側は、道を隔てて住宅があり、防音対策が必要でなかったことから、明かり取りの役割もかねています。
手作りのテラコッタの色あいは、特徴的なスタイルとなっています。
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建物中央部にある鉄格子扉内側のスペースは、 「ピロティ」(柱だけの空間)になっており、 集会室棟と公民館棟、二つの建物の車寄せの役割をしています。
中庭との壁面は、建物北側壁面と同じテラコッタ(陶器)製になっており、明かり取りと風通しの役割をしています。
改修工事でのピロティの耐震強化対策では、4本の柱の コンクリートを打ち直し、建設当時より片側5cm(計10cm)太くしてあります。
鉄格子扉をそのまま生かすことで、建設当時の姿が残るように改修されました。
建物の内部について
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吹き抜けになっており、2階全体をガラス窓にしてあるため、明るいロビーになっています。
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ロビー壁面は、 テラコッタと同じ「信楽焼」 のタイル壁になっています。
特注品で、色あいと手作り感のある風情が人気となっています。室内にタイル壁を設置したことは当時では珍しかったそうです。
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高い塀に囲まれているため、天窓(トップライト)や壁壁面上段部に「小窓」を設け、明りが室内に届くよう工夫がされています。
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各部屋を仕切る壁面上部には、欄間様式の透明の「板ガラス」が使用されています。
室内には、和の様式が取り入れられており、洋風な外観とは、異なった趣になっています。
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敷地中央部に広い中庭を作り、中庭に面した場所は総ガラス張りになっています。
建物内からは、中庭全体が見渡せるようになっています。
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墨会館は、建具やイス・机なども含めて、一人の建築家の構想のもとに設計され、それらの設計図は、今も残っています。
現在ロビーに展示されているこのテーブルとイスは、公民館開館時に複製されたものです。
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公民館棟ホワイエ(廊下)の南側ガラス戸は、和の要素を取り入れた「雪見障子」になっています。
日よけと明かり取りの役割をしています。
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入口正面には、公民館棟ロビーと色が異なる「タイル壁」になっています。
集会室は不特定多数が使用するため、不燃化等の改修を行っていますが、天井の木製桟や壁・扉類は、薬剤を浸透させて不燃化を図り、昔の雰囲気をできるだけ残すようにしてあります。
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コンクリート造りの特徴として、手をたたくと音が残ります。
この残響が良いと、利用される方もいます。
丹下健三氏は60年前に、この 集会室で3つの電動装置を取り入れました。
① 正面スクリーンの屏風に似た折りたたみ壁は、開閉を電動化にしました。
② 右手の中間壁は、重い木造であったため、開閉をギアとチェーンの電動化にしました。
③ 天井照明は、 用途に合わせて照明の高さを変えられるよう電動化にしました。
正面スクリーンは「屏風」形式になっており、ここにも和の要素が取り込まれています。
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二つの建物の間には、芝生の広い中庭があります。
昔は、ガーデンパーティーが開かれていました。